[北京 31日 ロイター] - 中国は31日、夫婦が3人目の子どもを持つことを認めると発表した。国営新華社通信が伝えた。これまで子どもは2人までとしてきたが、国勢調査で出生数の大幅減少が明らかになったことを受けて政策を転換した。
習近平国家主席がトップを務める共産党政治局の会議で決定された。
中国は2016年に「1人っ子政策」を廃止し、夫婦が子どもを2人まで持つことを容認したが、出生数の持続的な増加にはつながらなかった。
新華社は「産児政策を一段と最適化するため、(中国は)夫婦1組につき3人まで子どもをもうけることを容認する」と報道。
政策変更に伴い「支援策も実施される」とし「我が国の人口構造の改善や、高齢化に積極的に対応するという国家戦略推進の助けになる」と伝えた。
支援策については具体的には触れなかった。
上海ニューヨーク大学の社会学者、Yifei Li氏はロイターに「子どもを持つことをためらわせているのは、これまでの2人という制限ではなく、子育てコストの高さだ。住宅費、課外活動費、食費、旅費など、合わせると大きな金額になる」と指摘。
「持つことのできる子どもの数を引き上げても、人々の行動が大きく変わることはないだろう」と述べた。
新華社の微博アカウントでは「子ども3人容認政策」に関するアンケート調査を実施。3万1000人のうち約2万9000人が、子どもを3人もうけることは「考えられない」と回答した。
この調査は後に削除された。
あるユーザーは「500万元(約78万5650ドル)くれるなら、子どもを3人持ってもよい」と投稿した。
株式市場では、出産や妊娠に関連する企業の株価が急伸した。
共産党政治局はまた、定年を段階的に延長する方針を示したが、詳細は明らかにしなかった。
中国、夫婦1組に子ども3人まで容認 出生数減少受け政策転換 - ロイター (Reuters Japan)
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