3回目の緊急事態宣言で、4月から続いてきた東京都内の映画館に対する休業の要請・協力依頼が、5月末で営業時間の短縮や観客数の制限などに緩和されることになった。ミニシアターからシネコン、製作側まで、様々な立場から声を上げてきた映画関係者。6月からの再開に安堵(あんど)する声の一方で、経済的な傷は深く、コロナ禍の先行きもまだ見えず、楽観はできない。
拡大する東京都庁前で11日にあったサイレントスタンディングで「#映画館への休業要請に抗議します」と掲げる映画監督の西原孝至さん=東京都新宿区
「色々なところからおかしいという声が上がって見直され、活動を続けてきた意味が少しはあったのかな」
コロナ禍をきっかけに始まった映画界の有志によるプロジェクト「SAVE the CINEMA」のメンバーで、映画監督の西原孝至さん(37)は休業要請の解除についてそう語った。
SAVE the CINEMAはこの間、東京都庁前で「#映画館への休業要請に抗議します」と無言で訴えるサイレントスタンディングを企画したり、都職員や都議と議論したりして、休業要請の解除や、5月に先んじて解除された他の集客施設との「線引き」の理由の説明などを求めてきた。
解除に安堵しつつも「なぜ線…
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やっと休業要請解除 独立系も大手も、映画界の共闘実る [新型コロナウイルス] - 朝日新聞デジタル
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