今回、前立腺がんの2019年の手術と放射線治療を合わせた治療数が453件で全国1位になった「神奈川県立がんセンター」。多くの患者や医療機関から選ばれる背景は何なのか、どのような診療体制なのか、さらに何をめざしているのか。同院の副院長で、泌尿器科部長・前立腺センター長の岸田健医師に話を聞いた。 * * * 2019年の前立腺がん治療数ランキングの上位3位は以下の通り(週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2021』)。 1位 神奈川県立がんセンター 治療数453件(手術数141件、放射線治療数312件) 2位 国立がん研究センター東病院 治療数394件(手術数146件、放射線治療数248件) 3位 (国)東京医療センター 治療数375件(手術数93件、放射線治療数282件) 神奈川県立がんセンターの治療数は、17年は155件(手術数56件、放射線治療数99件)で関東圏25位、18年は240件(手術数53件、放射線治療数187件)で全国13位。今回初めて全国1位になった。 前立腺がんの治療法は選択肢が多く、がんのステージに合わせて監視療法(PSA監視療法)、手術、放射線治療、薬物療法がある。 前立腺がんでは放射線治療が手術と同様に根治的な治療として単独でもおこなわれている。このため、週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院2021』では、手術数と放射線治療数の合計で前立腺がんの治療数ランキングを出している。 前立腺がんに対する手術・放射線治療の最先端は、現状ではそれぞれロボット手術と、重粒子線治療だろう。岸田医師は次のように話す。 「手術を多く手がける病院は数多くあり、当院より手術数が多い病院もあるでしょう。しかし、放射線治療の中でも重粒子線治療と手術を一つの施設で受けられる病院は、全国でも当院と群馬大学、山形大学だけです。一つの病院内に最先端の治療選択肢がそろっていることが、全国最多の治療数となった大きな要因かと思われます」
前立腺がん治療数全国トップに躍進した病院 要因は「最先端の治療を選択できる」〈dot.〉(AERA dot.) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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