新型コロナウイルス対応の緊急事態宣言が解除され、まん延防止等重点措置に移行して間もない東京都内で、感染者数が再び増加に転じる兆しが見え始めている。23日の新規感染者数は619人で、5月28日以来の600人超えとなった。同じ水曜日だった前週の16日と比べても118人増えた。7月23日に開幕が迫る東京オリンピック(五輪)期間中に「第5波」が襲う懸念が高まっている。
リバウンド(感染再拡大)の兆しは、この数日で顕著になりつつある。
3度目の宣言最終日の20日に確認された感染者数は376人。同じ日曜日だった前週(13日)を72人上回り、その日以降4日連続で前週の同じ曜日を上回った。1週間平均の感染者数の前週比も日に日に上がり、23日時点で109・9%となった。都の担当者は「リバウンドしつつある状況。ぜひ、人混みを避ける行動を取っていただきたい」と呼びかける。
宣言解除直後の感染拡大、第4波でも
宣言の解除に前後して感染が再拡大し、新たな感染の波が起きる――。こうした懸念が高まるのは、3月21日で解除された2度目の宣言直後に、実際にリバウンドが起きているからだ。
都内の感染者数(1週間平均)は3月下旬に300人程度で下げ止まると、すぐに増加傾向に入り、5週間ほどで倍増。4月12日から重点措置を適用しても感染拡大を抑えることができず、解除から約1カ月後の4月25日に3回目の宣言発出を迫られた。
今月20日で解除された3度目の宣言でも、1週間ほど前から感染者数に下げ止まりの傾向がみられた。今後、「第4波」と同じ経過をたどれば、7月23日開幕の東京オリンピックの期間中に大きな感染の波を迎える懸念がある。
■「五輪期間中の大きな波、避…
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東京すでにリバウンドの兆し 第5波、五輪直撃の懸念も [新型コロナウイルス] - 朝日新聞デジタル
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