イーロン・マスク氏は29日、自身が率いる宇宙開発会社スペース・エクスプロレーション・テクノロジーズ( スペースX)の衛星インターネット事業スターリンクについて、このまま順調にいけば8月までに極圏を除く世界全域で高速ブロードバンドを提供できると述べた。
マスク氏は通信業界の国際見本市、モバイル・ワールド・コングレス(MWC)で登壇。スペースXはこれまでに1500基余りの衛星を打ち上げており、スターリンクは十数カ国で事業を展開していると説明した。スペースXのキャッシュフローがプラスになる前に、スターリンクへの総投資額は50億-100億ドル(約5500億-1兆1000億円)に上るとの見通しを示した。
マスク氏は「最近、アクティブユーザーが戦略上重要な6万9420人を突破した」とジョークを飛ばしつつ、「このままいけばユーザー数は今後12カ月以内に数十万人、あるいは50万人を超えることもありそうだ」と述べた。
スペースXは従来の光ファイバーや無線通信が届かないエリアに住む世界人口の5%に、ブロードバンドを提供することを目指している。マスク氏は「主要国」の通信業者と2つの契約を結んだとしつつ、まだ具体的な名前は明かせないと説明。さらに他の業者とも交渉を進めていると述べた。
原題: Musk’s Starlink to Bring Internet Nearly Worldwide Within Weeks(抜粋)
マスク氏のスターリンク、数週内にほぼ全世界でブロードバンド提供へ - ブルームバーグ
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