米食品医薬品局(FDA)が2日(現地時間)、少し変わった警告文をツイッターに投稿した。 「アレルギーがある人はセミを食べないで」という内容だ。セミはエビやロブスターなどと近縁関係にあるため、このような海産物に対するアレルギー反応がある人はセミの摂取を控えてほしいということだ。 セミがFDAの警告食物になったのは、最近米国にあるセミが大量発生していてこれを食べる人も増えたためだ。 対象になったのは「ブルードX(10)」と呼ばれるセミだ。一般のセミよりもやや小さく、真っ赤な眼が特徴のこのセミは、米国東部地域を中心に17年周期で出現する。一生のほとんどを幼虫状態で地中で送り、数兆匹が一度に地面から這い出してきて成虫になる。そのため木が多い公園にはセミがトンボのように飛び回り、散歩をしている人々に張り付いて驚かせたりする。高速道路では走る自動車フロントガラスにぶつかって潰れることはもちろん、道路にはタイヤに踏み潰されたセミの死骸が累々と続く。 建物の中にも侵入し、最近は連邦議会の建物で中継の準備をしたCNN記者の首にセミがくっついて話題になったりもした。 ほとんどの人は「気持ち悪い」という反応だが、人に危害を加えることはなく、人体にも無害だという。そのためこれを料理する人も現れた。 先月22日、メリーランド州フルトンのある農場ではセミ祭りを開き、セミの天ぷらやセミの炭火焼き、セミのラザニアなど各種セミ料理を振る舞った。ここに参加したザ・アトランティックの記者は「エビの味がして、香ばしさが逸品だった」と伝えた。ただし、口の中に小さい脚が残った時、舌に内蔵が広がった時は(セミを味わうことになった)自分の選択について考え直してしまったともコメントした。 ニューヨーク・タイムズ(NYT)をはじめとする各種メディアもフードコーナーを通じてセミの料理レシピを紹介した。 ジョンズ・ホプキンス大学のジェシカ・ファンゾ博士は「セミはカロリーが低くタンパク質と鉄分が豊富」としながら「このような昆虫が牛肉や豚肉よりも持続可能な栄養供給源」と話した。 だが、このように人々がセミを食べ始めたからといって個体数の減少を心配する必要はないとフォーブス紙は伝えた。 バージニア工科大学の昆虫学者であるダグラス・ファイファー氏は「一度に大量に出現することによって捕食者を圧倒するため個体数が影響を受けないのがこのセミが進化した繁殖方法」としながら「どんなに採集しても個体数は減らないだろう」と話した。
米国を覆った数兆匹のセミの群れ…「エビの味がする」料理法も登場(中央日報日本語版) - Yahoo!ニュース
Read More
No comments:
Post a Comment