就職情報サイトを運営する学情(東京都千代田区)は、企業の採用担当者を対象に「内々定辞退・選考辞退」に関する調査を実施した。内々定辞退者数について、昨年より「増えた」と回答した企業は34.4%に上った。2021年卒採用時(13.8%)と比較すると約2.5倍となり、内定辞退者数が増加傾向にあることが分かった。 【画像】内々定数の平均はいくつ? 同社は内々定辞退者数の増加について、「21年卒の就活状況が関係している。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、多くの企業が急きょ採用活動を中止したり、予定よりも採用人数を減らしたりと対策を取った。選考に参加できる機会が減ったことから、早めに内々定を承諾し就職活動を終えた学生が多かったと考えられる。また、昨年は景気の先行きが不透明だったため、企業が採用人数を上回る内々定を出し控える傾向が見られた。1人あたりの内々定獲得数が減少し、結果的に辞退者数も減少した可能性がある」と分析する。
「複数の内々定を保有することに抵抗がある」と感じる学生も
さらに22年卒の学生は、他の就活生や企業への影響を考慮し「複数の内々定を保有することに抵抗がある」と感じる傾向が見られた。21年6月に実施したアンケートでは、約4割が「抵抗がある」と回答した。 学生からは「自分が内々定を持っていることで、他の学生が採用されるチャンスを奪うことになってしまう」や「インターンシップや選考で良くしてもらった人事担当者に申し訳ないので早くお断りすべきだと思う」という意見が寄せられた。
選考中の辞退者数は?
次に選考辞退者数について尋ねた。昨年より「増えた」と答えた企業は35.1%で、20.7ポイントも増加した。「減った」は13.0ポイント減少。内々定だけでなく、選考段階での辞退も増加していることが分かった。 21年卒の採用活動では、急きょ採用活動を中止する企業や選考を中断する企業も一定数あったことから、学生は「選考の案内があった企業」の選考に参加する傾向が強かった。一方、22年卒の学生は約9割が「セミナー参加後に選考に参加しなかった」と回答した。同社は「昨年と比べ、学生は選考に参加する企業を絞りこんでおり、辞退者の増加につながっている」と分析した。
内々定獲得者の平均内々定数
21年6月時点で、内々定数の獲得平均は2.15社。長引くコロナ禍により、学生もオンラインでの説明会や面接など、今までとは違った就職活動を余儀なくされている。今後も就活生がどのような選択をするのか注視される。 今回の調査は、全国の企業採用担当者を対象にインターネット上で行った。期間は21年7月6~30日、有効回答数は667人。
ITmedia ビジネスオンライン
20222年の内々定辞退者数、「増えた」が昨年の2.5倍に なぜ?(ITmedia ビジネスオンライン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース
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