9月に県内で発表された新型コロナウイルスの新規感染者数は475人となり、これまでで最多だった8月の1002人から半分以下に減った。県は人出の減少やワクチン接種が進んだことなどが要因と見ているが、冬に向けてリバウンドに警戒するよう呼びかけている。
県内は、インド由来の変異ウイルス「デルタ株」の影響で8月から感染が急拡大。9月に入っても当初は1日あたりの新規感染者数が5日連続で40人を超え、直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は20人を上回っていた。
だが、6日以降は新規感染者数は次第に減少。16日には10万人あたりの新規感染者数が10人を下回る9・6人となったことで、県独自の緊急事態宣言が約1か月ぶりに解除された。その後もさらに感染者は減少し、24日には約3か月ぶりに感染者がゼロとなった。
30日時点での10万人あたりの新規感染者数は0・4人、入院患者数は8人。1日時点の21・8人、210人と比べて大幅に改善した。
県は感染状況の改善は、独自宣言で人出が減ったことや、ワクチン接種が進んだことが効果を発揮したとみている。独自宣言期間中の人出は、盛岡駅で前年比14・9%減、北上駅で18・3%減となったほか、盛岡市の飲食店に時短要請が出された8月30~9月12日は、同市大通周辺の夜間人口が要請前より25・2%減少した。また、県内のワクチン接種率(28日時点)は1回目が73・8%、2回目は60・9%と進んだ。
一方で、国の緊急事態宣言などの全面解除に伴い、県がこれらの地域との不要不急の往来自粛要請を終了したことで、今後、移動が活発になり、再び感染者が増加することも懸念されている。県は「リバウンドを防ぐため、引き続き基本的な感染対策を徹底してほしい」と呼びかけている。
9月感染者数半減475人 前月比 県、リバウンドに警戒 - 読売新聞
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