新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」は、南アフリカの感染拡大初期に、1人が何人にうつすかを示す「実効再生産数」が「デルタ株」の4・2倍になったとする結果を京都大の西浦博教授(理論疫学)らのチームがまとめた。8日の厚生労働省の助言機関に報告された。
チームは、同国の大都市ヨハネスブルクがあるハウテン州で、9月中旬から11月末に報告された感染者から取ったウイルスのゲノム情報を分析。地域内でデルタ株からオミクロン株に置き換わるスピードなどについて分析した。
その結果、11月中旬にオミクロン株の割合が一気に増え、デルタ株が大きく減少しており、オミクロン株の実効再生産数はデルタ株の4・2倍と推定された。変異株が持つ本来の感染力を評価した数字ではないが、オミクロン株が急激に拡大したことを示すという。
西浦教授は、「オミクロン株はワクチンで得られた免疫から逃れる性質があるため、実効再生産数が非常に高くなった可能性がある。接種率が3割未満の南アフリカと日本の事情は異なるが、接種を受けた人の間でも流行するリスクがある」と指摘している。
オミクロン株の「実効再生産数」、デルタ株の4・2倍…西浦・京大教授らのチームが分析 - 読売新聞オンライン
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