8月にリリースした1stアルバム『As you know?』を携え、9月末から行われてきた全国アリーナツアー『2nd TOUR 2022“As you know?”』(6都市12公演)のファイナル。アルバム曲を中心に披露してきた大舞台のアンコールで、サプライズが始まった。
ライブの始まりを告げる欅坂46時代の「Overture」が流れるとともに、この日をもって卒業する菅井の欅坂46時代の映像が流れ、東京ドームは欅坂カラーの緑一色に染まった。
前日の公演では欅坂46の楽曲「10月のプールに飛び込んだ」「世界には愛しかない」を披露していたが、この日流れてきたのは「不協和音」のイントロ。2020年10月の欅坂46ラストライブ以来、2年ぶりに“魔曲”の封印が解かれ、東京ドームは興奮のるつぼと化した。
おなじみの青い衣装に身を包み、センターの菅井が立ち上がってこぶしを突き出すと、前髪の間から鋭い眼光をのぞかせ、鬼気迫るダンスで圧倒。髪を振り乱し、腹の底から「僕は嫌だ!」を絶叫すると、渾身のパフォーマンスに拍手は鳴り止むことなく響き渡った。
一転して、菅井のセンター曲「砂塵」では、いつものように穏やかな表情でパフォーマンス。フライング演出では気持ちよさそうに宙を舞い、満面の笑みを浮かべた。
映像で菅井のスマホフォルダの中に詰め込まれた7年間の思い出写真を紹介後には、淡いブルーにゴールドをあしらったドレスにティアラを冠した菅井が登場。卒業スピーチでは、「思い返すと、本当に波乱万丈なアイドル人生でした」と切り出すと、涙ながらにキャプテンとしての葛藤の日々を振り返った。「すごく複雑でアンバランスな部分のあるグループをまとめることは、すごくすごく難しかったです」と本音を吐露。「なかなか心から笑うことが難しくなってしまった時期もありました」とも明かした。
また、ファンに向けて「大好きな欅坂46も、大好きな櫻坂46も、それぞれにしかない楽曲、グループ、メンバーの魅力がたくさんあります。どっちがいい悪いとかじゃなく、それぞれを尊重しながら、魅力を受け入れて、どっちも愛していただけたらうれしいなと思っています」と伝え、観客は拍手で呼応した。スピーチ後には、メンバー19人が合流。一人ひとりが菅井にあてて書いてきた手紙を読み上げ、一輪の花とともにプレゼントしハグを交わした。
前日の東京ドーム公演初日に、菅井から引き継いで2代目キャプテンに任命された2期生の松田里奈(23)は「約7年間お疲れさまでした。ゆっかーさんが卒業することを教えてくれたのは、一緒にごはんに行ったときでした。私はその日から毎日毎日ゆっかーさんのことを考えていて、寂しくて不安で、時に涙する日もありました。それだけ自分にとっても、グループにとっても、大切な心の支えだったことに改めて気づきました」と打ち明けつつ、「ゆっかーさんが見せてくれた、もがきながらもたくましくあり続けてくれたキャプテンの背中を見習って、私は私のできることを頑張ります」と誓った。ラストナンバーは、菅井の卒業に向けて秋元康氏が書き下ろした「その日まで」。“子分”の増本綺良のエスコートで階段を下りると、花道に散らばったメンバー一人ひとりとペアダンスしながら歌った。
最後に菅井は「また大好きな皆さんにお会いできるように、明日からは新たな道を走り出したいと思います。またお会いできるまで待っていてくださったらうれしいです」と呼びかけ。「今日までグループを守るために闘ってきました。悲しいこともあったけど、最っ高に楽しかったです!」と、とびきりの笑顔を見せると、トレードマークの“がんばりき”ポーズを見せてステージをあとにし、7年余りのアイドル人生にピリオドを打った。■櫻坂46『2nd TOUR 2022 “As you know?” TOUR FINAL』セットリスト
Overture
01. 条件反射で泣けて来る
02. BAN
03. Dead end
04. 断絶
05. 流れ弾
06. タイムマシーンでYeah!
07. One way stairs
08. ずっと 春だったらなあ
09. 制服の人魚
10. 五月雨よ
11. なぜ 恋をして来なかったんだろう?
12. Nobody’s fault
13. I’m in
14. Buddies
15. 車間距離
16. 恋が絶滅する日
17. 摩擦係数
【アンコール】
Overture(欅坂46ver.)
EN1. 不協和音
EN2. 砂塵
【Wアンコール】
WEN1. その日まで
櫻坂46、改名後初の東京ドームでキャプテン菅井友香が涙の卒業 2年ぶり「不協和音」解禁に観客熱狂 - ORICON NEWS
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