獣害対策で畑を練り歩くウルフドッグの動画がInstagramに投稿され、「自然摂理。こういう取り組みが増えるといいなぁ」「もののけ姫に出ていたわぁ」「もうオオカミやん」「どのくらい大きいんだろう?近くで見てみたい」と話題です。動画は記事執筆時点で120万回再生を突破、2万件以上の“いいね”を獲得。
話題となっているのは、ウルフドッグ(狼犬)の「ワンダフル」さんです。ワンダフルさんは、宮崎県綾町で無農薬・無肥料の自然栽培農業に挑戦している「けんちゃん農園」のワンコです。
ワンダフルさんは、獣害対策としてけんちゃん農園の一員として迎えられました。けんちゃん農園では、とうもろこしを作れば猿に食べられ、サツマイモを作ればイノシシに食べられてしまうひどい状況……。対策として、電気柵やネットを使うのは気が引け、なるべく自然に寄り添う獣害対策を考えていたところ、ウルフドッグのことを知り迎えることに。ウルフドッグの痕跡があると、他の動物は近寄らないのだそうです。それは、フンを置いておくだけでも効果的があるのだとか……!
ワンダフルさんのおかげで農園の獣害はゼロになり、近所の農家からも依頼されれば、ワンダフルさんのフンをあげたり、今回のように巡回に行ったりしています。
この日、ワンダフルさんは、同じ綾町の農家さんからの依頼で飼い主さんと一緒にお出掛けしました。向かったのは、「オーガニックファーム綾」の野菜畑です。無農薬にんじんが人気のオーガニックファーム綾では、鹿の害に悩まされていて、今回被害が出る前にワンダフルくんに来てもらうこととなりました。
大きな身体でノッシノッシと歩くワンダフルくんは、野生動物に恐れられるさすがの迫力で、すれ違う人たちも「すごいね〜」と目を奪われています。道ばたや畑、いろんなところを練り歩けば任務完了です。これで鹿の害はなくなったのでしょうか……?
鹿よけ効果について、投稿者さんにお話を聞いてみたところ、「頻繁に来ていた鹿が、今のところは来てないので効果がありました」とのこと。初めてのウルフドッグによる獣害対策だったのと、この後雨が降って匂いが消えやすかった可能性もあり、どの程度効果が持続するのかはまだ不明ですが、「フンも置いてあるので1〜2カ月は持続するのでは?」と考えているそうです。
動画には、「狼っぽくててカッコいいですね」「まさに三峰神社の御使い! 頼もしいお姿ですね」「まさしくウルフの血が……」「美しい犬様…!」と、ワンダフルさんの凜々しい姿を称賛するコメントが多数寄せられています。
ウルフドッグを活用した、“むやみに野生動物を傷つけない獣害対策”に地域で協力して取り組み、自然生態系農業を続ける農家さんたちの様子は、オーガニックファーム綾のInstagram(@vege8)や、けんちゃん農園のInstagram(@kenichiro_sugiki)から見られます!
画像提供:vege8(@vege8)さん/けんちゃん農園(@kenichiro_sugiki)さん
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