「命が軽く扱われるのでは」──のら猫バンク(東京都千代田区)の新サービス「ねこホーダイ」が、SNSで批判を集めている。
「面倒な審査やトライアルもなく」月額380円で猫を譲渡
月額380円を支払う会員に対し、提携シェルターの猫を追加料金なしで譲渡するサービスで、猫を飼えなくなった場合には提携シェルターによる無料の引き取りも可能だ。公式Webサイトには「面倒な審査やトライアルもなく高齢者や単身の方でも大丈夫」との記載がある。
これに対しSNSでは「審査もトライアルもないのに、責任を持って飼う人のところに渡せるのか」「猫は環境の変化がストレスになると言われるのに、健康上の問題はないのか」などの批判の声が上がっている。
猫を飼えない高齢者や単身者のため、「責任を代わりに負う」と説明
猫を飼うことの責任について、公式Webサイトでは「これは当たり前のこと」としながらも、「それだと高齢者や単身者はなかなか飼うことができません。それならその『責任』を誰かが代わりに負えばいいのではないか、そんな思いで作られた「人と猫をつなぐプラットフォーム」それが会員制サービス『ねこホーダイ』です」と説明している。
サービス発表後、親会社の株価は上昇
運営元ののら猫バンクは、動物保護施設(シェルター)の運営などを手掛ける企業。2022年4月、東証のスタンダード市場に上場している中小企業ホールディングス(東京都千代田区)が設立した100%子会社だ。
中小企業ホールディングスは、猫の殺処分問題解決を目指し、21年に名古屋市の保護活動団体「花の木シェルター」と業務提携。その際に立ち上げた「野良猫ゼロプロジェクト」を推進するためとして、のら猫バンクを設立した。
12月15日の「ねこホーダイ」提供開始にあたっては中小企業ホールディングスもニュースリリースを発表した。なお、12月に入ってから終値30円台が続いていた中小企業ホールディングスの株価は15日に40円を記録し、以降40円台を保っている(12月23日時点)。
ITmedia ビジネスオンライン編集部では中小企業ホールディングスに対し問い合わせたが、担当者不在との返答があった。
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