『第73回NHK紅白歌合戦』リハーサル&会見
2022.12.28・29・30 渋谷・NHK
『第73回NHK紅白歌合戦』の初出場組の面々を見ていると、ボーイズグループ・アイドルシーンの変化を実感せずにはいられない。まさに戦国時代、もしくはグローバル化が一層進んだ気がする。もちろん、エンタメのグローバル化はシーンの成長には必要なことで、歓迎すべき流れだ。
この記事では、そんなボーイズグループ・アイドルシーンから『紅白』初登場となる、BE:FIRST、JO1、なにわ男子、LE SSERAFIM、IVEの12月28日から30日まで、渋谷・NHKで行われた『第73回NHK紅白歌合戦』のリハーサルと会見の様子をお届けする。
まず白組で言えば、今回顕著だったのはオーディションによって結成されたJO1やBE:FIRSTといった新興勢力。実力に加え、何か光るものがなければ容赦なく次に進めない……過酷な状況の中で生まれた絆やドラマは、10代~20代の若い世代の共感を呼んだ。オーディションの最中からその参加者には応援するファンがつき、その成長を真剣に見守る推し活もブームに。良い意味で予測不能の進化を遂げそうな気もする。海外活動が今以上活発になるかもしれないし、いきなりプロデュース業にまわるメンバーがいるかもしれない。そういう未知なるワクワク感を感じさせる何かが彼らにはあるのだ。
BE:FIRST (C)NHK
12月28日から30日まで、渋谷・NHKで行われた『第73回NHK紅白歌合戦』のリハーサルと会見。BE:FIRSTは28日、JO1は29日それぞれに登場した。BE:FIRST、JO1がリハーサルで見せた鬼気迫るパフォーマンスは見応えがあった(本番ではさらにパワーアップしているだろう)。両グループとも、会見での謙虚な姿勢も好印象で終始和やかに進んだ。
会見では、JO1・豆原一成は本番で披露する「無限大」にかけて「僕たちの無限の可能性がテレビの前の皆さんに伝われば」と発言。BE:FIRST・SOTAは「昨年に比べて確実にレベルアップした形でお届けできると思う」とともに意欲的なメッセージを残した。BE:FIRSTに関しては、プロデューサー・SKY-HIも現場に同行しており、報道陣から心境を問われると「ここまできたら…最後は楽しんでくれれば最高だなと思います」とエールを送るシーンは、とても印象的だった。
JO1 (C)NHK
一方、アイドルの育成に定評のある老舗であるジャニーズからは、なにわ男子が初出場を果たした。なにわ男子は2021年12月にシングル「初心LOVE」でデビューすると、瞬く間にお茶の間に進出。メンバー個々としても活躍の場を広げており、『紅白』への出場も納得の展開と言える。彼らは29日のリハーサルと会見に参加。
リハーサルでのパフォーマンスの安定感や、会見でのエンターテイナーぶりは新人離れしていた。2019年に関ジャニ∞バックダンサーとして出場した経験もある彼らだが、なにわ男子としての登場は初だ。会見では彼らの放つ一言一言に報道陣からは笑いが起こっていたが、最後に大西流星が「もっと可能性を信じて色々な仕事に挑戦して、時には“アイドルがこんなことを?”ということも、なにわ男子ならできると信じてやってみたい」と2023年の抱負を絡めて締めくくる姿は、さすがであった。
一方、紅組ではLE SSERAFIMやIVEといった韓国出身のフレッシュなガールズグループが台頭。いずれも日本人メンバーがおり、こと日本での活動への親和性が高いのも理由としてはあるだろう。また、先輩グループのTWICEのように、ガールズグループにはファッションアイコンとしての求心力も求められている。ガールズグループとはいえ、女性ファンの支持はマスト。SNS発信の重要性も問われるようになってきた。“彼女たちのようになりたい”……そう思わせるファッショニスタでいることも欠かせない。
LE SSERAFIM (C)NHK
LE SSERAFIMは29日に登場。メンバーそろっては小さめトップスでお腹を見せ、ボトムはラフなジャージパンツという最先端スタイルで登場。2022年5月のデビューから半年足らずで、『紅白』に抜擢された彼女たち。意気込みを問われると、サクラが代表して「デビューした年に『紅白』に初出場。とても光栄に思っています。みんなで一生懸命準備したので、楽しみにしていてください」と語る。
IVEもそれぞれの個性を活かした着こなしで会見をこなし、黒を効かせつつも、ピンクのカーディガンやベージュのスカートなどで甘さをミックスした衣装で30日に登場。かなりレベルの高いファッションセンスを見せつけ、登場すると報道陣からは、“可愛い!”と声があがった。「(紅白出場に)緊張している」と語りつつも、ユジンの「年末の授賞式で素敵な賞をたくさんもらったので印象に残っています」という発言からは、充実の一年だったことが伺える。
IVE LE SSERAFIM
ますますレベルアップしていく、そんなボーイズグループ・アイドルシーン。自己鍛錬あってこそ、『紅白』のステージに立てるグループにふさわしいということなのだろう。そして、来年はどんな逸材が勝ち上がってくるのか……。ニューカマー達には、お互いに切磋琢磨することで、エンタメ界の意識も高めていただきたいと願いたい。また、記事で紹介したアーティストが出演するおおみそか恒例の『第73回NHK紅白歌合戦』をぜひチェックしてほしい。
「2022年の最後をしめくくる時間に歌で“平和の尊さ”や“希望にあふれた愛”を感じてもらいたい」という思いが込められている。そして、今年の紅白は「シェア紅白」として、テレビやラジオで楽しみながら、スマホやPCで「写真・動画」「感じたこと」そして「LOVE&PEACE」を思いっきりシェア楽しんでほしい。
【紅白】BE:FIRST、なにわ男子、JO1、IVE、LE SSERAFIMら 紅白初出場組がどのように挑んだか リハーサル&会見レポート - http://spice.eplus.jp/
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