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Saturday, March 25, 2023

【引っ越し】ブックオフと古書店の両方に大量の本を買い取ってもらった結果 / 本好きが悩む本の断捨離について - ロケットニュース24

先日、15年住み続けた家から引っ越した。15年住んだ部屋から引っ越す中で処分に頭を悩ませたのは大量の本であった。

もともと雑誌の編集者を目指していたこともあって、本棚に大量の本を並べてうっとりするようなタイプである。しかし、そろそろスッキリ暮らしたい。それにこのまま本が増え続けたら、新しい本を置く場所もなくなる……ということで、やむを得ず段ボール6箱分ほどの本を手放すことにした。

しかし、本を「捨てる」ことには胸が痛むし、強い抵抗感があるので、本を買取に出すことにした。

・ブックオフと古書店、両方に本を売ってみる

本を手放すにあたって、利用したのはブックオフと古書店。内訳は


・ブックオフ……段ボール4箱分(計162冊、CDも含む)
・古書店……段ボール2箱分(約100冊)


という感じ。実用書とか文庫本はブックオフへ。処分する本の中でも、価値のあるものや思い入れのある本は古書店に送ることにした。ちなみに、その古書店は高松にある。カルチャー系に強い古本屋YOMSというお店で、知人から紹介してもらった。


・ネットで申し込むと取りに来てくれるブックオフ

ブックオフの買取は、店舗に持ち込んで査定してもらうことも可能だが、今回は量が多いのでネットから宅配買取を申し込んだ。


公式サイトから買取申込み

荷物の量を入力。住所・本人確認書類・振込先の登録

売るものを段ボールや紙袋に詰める

指定日に自宅に配達員の方が来て荷物を渡す

数日後にメールで査定結果がきて振り込み


手数料も送料も不要で、段ボールや紙袋に売りたいものを詰めて待つだけなので非常にラクなのが特徴。査定して、値段がつかなかったものは返送 or 処分 をお願いできる。


・古書店での買取

細かいルールはお店によって違うと思うけど、今回お願いした古本屋YOMSさんでは、


買取希望の連絡をする

売りたい本の背表紙を撮った写真をメールで送る

仮査定金額のお知らせがくる

納得できたら、本人確認書類のコピー&振込先を書いた紙と本を店に宅配便で送る

お店が本の状態を確認して最終金額を振込み


という流れだった。ちなみに、希望のあった場合はそれぞれの本の見積もりを出すことも可能だそう。

自分で荷物を宅配便に送るのがちょっと手間なくらいか。ちなみに、近所だと出張買取に来てくれる場合もある。また、今回のような郵送買取の場合は、送料はお店負担(ただしある程度の量、少なくともミカン箱大の段ボール1箱以上が必要とのこと)だったが、お店によって異なると思う。送料はかなり高いので、事前に要確認である。


・ブックオフの査定結果

さて、気になるのは査定の結果だと思う。それぞれどんな買取金額になったかというと……

ブックオフは162冊送って査定金額は4707円。ちなみに、買取価格30%アップ期間だったので、本来なら3000円くらいか。

内訳を見ると……162冊送ったうち、76冊は値段がつかなかったとのこと。半分、買取不可だったってことか〜。

ちなみに、1点1点の買取価格も表示されるのだが、古いコミックスや文庫の買取価格は人気作であっても1冊約5円〜10円がほとんど。たま〜に1冊500円くらいで買取されてるものがあって、それが底上げしてる感じ。書籍の中で、もっとも高額だったのは大学時代に買った『都市空間のなかの文学』という学術書だった。

ちなみに、残りの76冊がどういう理由で値段がつかなかったのはわからない。傷や汚れなのか……。


・古書店の査定結果

古書店には約100冊送って、査定金額は8100円! 送った冊数はブックオフより少ないのに、ブックオフより買取金額が高い! 

YOMSさんいわく今回の私の買取は「在庫の薄くなっていた音楽関連や漫画、一般流通の少ない本などが多く、ぜひお売りいただきたいという気持ちを込めて多少高めに見積もりをお出ししました」とのこと。実際、断腸の思いで手放したものもあったので、こうした結果になったのはうれしい。

ブックオフの3円とか5円の査定にしょんぼりしていたので、自分が大切にしてきた本にこうしてちゃんと値段がついたのはとても嬉しかった。


・価値ある本なら古書店へ

個人的には、思い入れのある本や「見る人が見れば価値が分かる」本ならば、古書店に買い取ってもらう方がオススメだ。

とにかく一刻も早く本を処分したいだけならブックオフでもいいとは思う。だけど、古書店ならばまっとうな値段がつくこと、そしてそれを欲しがっている人の手に渡る可能性も高いと思う。

まさか自分が持っている本が高松に行くとは思わなかったが、ふと思い出したのは長崎に住んでいた中学や高校時代のことだった。なんでも手に入る東京と違って、地方住まいで文化に飢えていた。当時、ある漫画家の絶版になったコミックスをずっと集めていて、長崎市内の古書店を毎週のように巡っていた。古書店通いを続けるなかで、いろんな本との出会いがあって、それが今の自分を形作っている。地方に本を売るというのも悪くないのかもしれない。

今後は、読み終わった本などは古書店に持っていくようにしよう……と思ったのでした。新生活を前に本の処分に迷ってしまう本好きの方の参考になれば幸いです。


参考リンク:古本屋YOMSブックオフオンライン
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.

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