大和礼子は、大阪の梅丸少女歌劇団(USK)第1期生の娘役で、劇団を引っぱるトップスター。ヒロイン・鈴子のあこがれの先輩。鈴子は踊りや歌への大切な精神を礼子から受け継いでいく。
――『ブギウギ』に出演することが決まったときのお気持ちは?
趣里ちゃんがヒロインに決まったという発表を見て、勝手にうれしくなっていて、まさかその作品に自分が呼んでいただけるなんて思ってもいませんでした。趣里ちゃんとは、お互いの舞台を見たりはしていましたが、共演は初めてです。女優としても人としても大好きなので、お声がけいただきうれしかったです。ただ、出産を経て自分の環境が変わったこともあり、周りの人に迷惑や負担をどれだけかけてしまうのかわからなかったので出演は悩みましたが、それでもいろいろとお話をしてくださって、どうにかなるか!と思い、挑戦しました。母親としてこれが正解なのかわかりませんが、私生活も仕事も「どっちも大変」ではなく「どっちも楽しい」と思いながらやっています。
大和礼子は、孤独ではあるけど周りが支えてくれていて、隣には常に橘アオイがいる。その安心感と孤独感とのバランスが、演じていてとても楽しいです。礼子は静かだけれど意地とプライドがある人だから、周りに何でも話せるわけではないんです。そんな私をいつも橘アオイが真横で見守ってくれています。印象的だったのはもっと梅丸少女歌劇団(USK)を盛り上げていきたいというところ。周りに弱みを見せられず1人で頑張っちゃうところがあったので演じていてやっぱり苦しかったです。その後、みんなに自分の気持ちを素直に話すシーンでは、話し終わったときに本当にすごくすっきりしました。ここをみんなと楽しい場所にしたいんだって、初めて頭を下げて謝ることができて気持ちが楽になりました。
ステージパートでは、本当にOSK日本歌劇団のみなさんに支えていただきました。ステージパートもそれ以外のシーンでも、OSKの皆さんが現場の空気を作ってくださって感謝しかありません。こういうときは体をどう向けるのか、返事はどうするか、号令は誰がかけるのかなど、劇団内の暗黙のルールなどをたくさん教えていただきました。本業は舞台の皆さんですが、ドラマに力を貸してくださって一緒に楽しんでくださったのが本当にありがたいです。
――ヒロイン・スズ子を演じる趣里さんの印象はいかがですか?初めて朝ドラの現場に入らせていただいたのですが、何か特別な気持ちになりました。なんでしょう、ヒロインへのこの気持ち(笑)。他の共演者やスタッフの皆さんも同じ気持ちだと思いますが、ただでさえ愛おしい趣里ちゃんがさらに愛おしくなります。お芝居がすばらしいのは言うまでもないんですけど、今回はさらに歌と踊りがプラスされるから私の想像もつかないくらい大変な作業だと思います。なので趣里ちゃんがよかったと思える作品になるといいなって思いますし、みんな同じ気持ちだと思います。みんなの大事な娘のようになっています(笑)。朝ドラヒロインってこういうことなんだなと思いました。趣里ちゃんが収録しているシーンをUSKのみんなで前室で見ながら「頑張れ!」ってモニターに向かって応援してたり(笑)。優しい現場です。
――放送を楽しみにしている視聴者の方々へのメッセージをお願いします。
日本の朝に『ブギウギ』があるというのがとてもうれしいと思える作品なので、ご覧になった皆さんに、義理人情や華やかさ、泥臭さも含めて楽しんでいただけたらいいなと思います。USKと同じく、「強く、逞しく、泥臭く、そして艶やかに」という気持ちでやっているので、それが伝わるといいなと思っています。台本を読みながら、自分の出演していないところで感動して泣きました。「愛情とは何か」を見せてくれる作品です。エネルギッシュな仕上がりになっていますので、この現場の温かさや優しさ、前に向かっていくエネルギーを皆さんと一緒に共有できたらと思っています。
『ブギウギ』蒼井優、出産を経て朝ドラ出演に迷いあった 今は私生活も仕事も「どっちも楽しい」 - ORICON NEWS
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