プロ野球・阪神は、甲子園球場のある兵庫県西宮市が「まん延防止等重点措置」の対象地域となったことを受けて、６日夜の試合から入場券の一般発売を取りやめて来場者数を制限するなどの対応をとっています。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、兵庫県では、来月５日まで「まん延防止等重点措置」が適用され、甲子園球場がある西宮市も対象地域となりました。
これを受けて阪神は、６日夜の巨人戦以降、期間中に甲子園球場で予定されている１５試合について、来場者をすでに販売済みの年間予約席の購入者に制限し入場券の一般発売を取りやめました。
球場の入場券売り場では窓口のシャッターが閉められ、「入場券の一般発売はありません」と書かれた紙がはられていました。
また、飲食物の販売を午後８時まで、このうちアルコール類については午後７時までとするなど、感染対策を徹底するとしています。
６日夜の巨人戦は、甲子園球場で行われる今シーズン初めての試合で、夫婦で観戦に訪れた５５歳の男性は、「入場制限はこのご時世ではしかたがない。自分たちも感染に気をつけて、ルールを守って応援したい」と話していました。
また、神戸市から訪れた２７歳の男性は、「仕事のあとに来ると球場でご飯が食べられないのがさみしい。ただ、限られた人しか来られないので、その人たちの分も応援したい」と話していました。
【阪神 最新技術でファンサービス充実】。
プロ野球・阪神は、新型コロナウイルスの感染対策で声を出しての応援などが制限されるなか、最新の技術を使った新たなファンサービスを始めました。
プロ野球では、新型コロナウイルスの影響が続くなか、今シーズンも声を出しての応援などが禁止されています。
阪神は、こうした制限がある中でも球場での観戦を楽しんでもらおうと最新の技術を活用した新たなファンサービスを始めました。
そのひとつがＡＲ＝拡張現実の技術を使って、矢野監督や主力選手などとの記念撮影が楽しめるフォトスポットの設置です。
甲子園球場の入場ゲート近くのあわせて４か所に設けられ、専用のアプリを利用しながらスマートフォンをポスターにかざすと、ポーズを取った選手たちが画面に映し出され、一緒の写真におさまることができます。
また、試合中には、阪神の選手がホームランを打ったときに、球場内のビジョンに打球の飛距離や速度などが表示される演出も行われるということです。
【Ｂｓ 観客数の上限５０００人に引き下げ】。
プロ野球・オリックスは大阪市と神戸市に「まん延防止等重点措置」が適用されたことを受けて、対象地域にある２つの球場で今月９日から来月１９日までに主催する２０試合について観客数の上限を５０００人に引き下げることを決めました。
オリックスは主催試合を開催している大阪・西区の京セラドーム大阪と神戸・須磨区のほっともっとフィールド神戸が対象地域となったため、観客数の上限をこれまでの１万人から５０００人に引き下げることを決めました。
そのうえで、重点措置の期間は来月５日までですが、オリックスは暫定的に来月１９日までに開催する２０試合について５０００人までの上限を設けることにしています。
【サッカーＪ１ 関西３クラブでは】。
新型コロナウイルスの感染拡大で大阪や兵庫に「まん延防止等重点措置」が適用されたことを受けて、関西を拠点とするサッカーＪ１の３つのクラブは観客の上限を原則、５０００人とするなどの対応をとります。
▼セレッソ大阪は、「まん延防止等重点措置」がとられる来月５日までに大阪市のヤンマースタジアム長居でリーグ戦４試合を予定しています。
このうち、▽すでにチケットを販売している今月１０日のアビスパ福岡戦は上限１万人のまま開催します。
▽１４日と１８日の試合は、上限を５０００人にしたうえで、１４日の徳島ヴォルティス戦はスポーツ施設の利用を午後８時までとする大阪市の要請を受けて試合時間を１時間前倒して午後６時に変更します。
▽また、来月２日のガンバ大阪との大阪ダービーは今後の状況を見ながら判断するということです。
▼ガンバ大阪は、期間中に大阪・吹田市のパナソニックスタジアム吹田で予定されているリーグ戦２試合について観客の上限を１万人から５０００人に引き下げることを決めました。
７日のアビスパ戦についてはすでに６０００枚ほど販売されたチケットは有効とするということです。
▼ヴィッセル神戸は、期間中に神戸市のノエビアスタジアム神戸でリーグ戦とカップ戦、合わせて６試合を予定しています。
７日の大分トリニータ戦と今月１１日の清水エスパルス戦は、上限１万人でチケットの販売を始めていましたが５日で停止しました。
この２試合については販売されたチケットを有効としますが、ほかの４試合については上限を５０００人とする方向で調整を進めています。
阪神「まん延防止」で来場者数制限し甲子園球場で試合開催 ｜NHK 関西のニュース - nhk.or.jp
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