日本国内の企業データベース「SalesNow DB」を運営するQuickWork(東京都渋谷区)は店舗数が多い会社ランキングを発表した。その結果、上位3社をコンビニ勢が独占。1位は「ファミリーマート」(2万3852店舗)となり、「セブン-イレブン・ジャパン」(1万9422店舗)、「ローソン」(1万4659店舗)が続いた。
1位のファミリーマートは、Tポイントカードとの連携が地方在住者から評価され、人気を集めた。他にも、1番くじやゲーム・アニメなどとのコラボが多く、サブカル層にアピールすることで競合2社と差別化を図っているようだ。
2位のセブン-イレブン・ジャパンは、主に高齢者を対象としたお弁当の宅配サービスや、ドミナント戦略による一斉出店など、地域密着型で確固たる地位を得た。国内では2位だったが、海外店舗が最も多いのは同社で、海外法人のものを含めた総店舗数は7万店舗以上だ。
3位のローソンは、通常店舗のほかに、品質にこだわったオリジナル商品を扱う「ナチュラルローソン」や、一人暮らし世帯にターゲットを絞り、低価格商品を揃えた「ローソンストア100」も展開。競合2社と比べ、健康や美容に対するニーズに強く訴求し、生鮮食品も多く扱うのが特徴だ。
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4位以降は、家電、飲食、薬局など、さまざまな業界の企業がランクインした。ヤマダ電機を展開する「ヤマダホールディングス」(4位)、クリーニング大手・ホワイト急便を展開する「日本さわやかグループ」(5位)、全国各地に薬局を展開する「クラスAネットワーク」(6位)、薬局の展開を中心にさまざまな事業を展開する「メディカルシステムネットワーク」(7位)、100円ショップのダイソーを展開する「大創産業」(8位)、ユニクロやGUで有名な「ファーストリテイリング」(9位)、ガストやバーミヤンで知られる「すかいらーくホールディングス」(10位)と続く。
4位のヤマダホールディングスは、家電の販売に留まらず、住宅関係や金融など他分野にも力を入れている。家電に特化するより、幅広いニーズに応えることで、店舗数を増やした。
5位の日本さわやかグループは、創業当時では珍しかった「取次店システム」「前金制」を率先して導入した、クリーニング業界のパイオニア的企業。フランチャイズ展開に特化しているのも特徴で、2021年時点でのさわやかグループ内の従業員数はわずか11名だ。
6位のクラスAネットワークは、地域の人々の健康をトータルサポートする「ヘルスケア・プロショップ」を理念に掲げ、新しい形の薬局を展開している。
7位のメディカルシステムネットワークは、患者にとってのかかりつけ薬局・薬剤師になること、在宅訪問や緩和ケアなど、地域に根ざした事業展開に注力する。
8位の大創産業は、100円ショップでありながら300円や1000円などの高単価商品も多く扱い、商品の種類も幅広い。
9位のファーストリテイリングは、商品の企画から販売までの一連のプロセスを自社で一貫して行うという差別化により、競合他社を引き離している。
10位のすかいらーくホールディングスは、本部にあたる「すかいらーくレストランツ」だけでも17ものブランドがあり、洋食・寿司・から揚げ専門店など幅広いジャンルの店舗を展開する。
SalesNow DBでは、店舗数が多い会社ランキングの上位500社までをサイト上で公表している。
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