米国の雇用拡大ペースは11月に減速し、今年に入って最も小幅な伸びにとどまった。一方、失業率は市場予想以上に低下。労働市場の改善がまだら模様であることが示されたが、景気刺激策の縮小を巡る米金融当局の方針には影響を与えないとみられる。
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米雇用統計は事業所調査と家計調査の2つで構成されている。事業所調査は今回、幅広い業種での採用ペース鈍化を示した。一方、家計調査では雇用が114万人急増したとの結果が明らかになった。
新型コロナウイルスのオミクロン変異株出現が新たな制限措置につながり、職探しを控える人が増えた場合は、雇用の伸びが一段と抑制される可能性がある。雇用者数は依然としてコロナ禍前を390万人下回っている。
今回の雇用統計は一見失望を誘うものだが、失業率が低下し、労働参加率が上昇したことで、従来計画よりも速いペースで引き締めを行い得るという金融当局の方針に変更が加わる可能性は低いとみられる。
統計発表後、数人のエコノミストは、今月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合で資産購入のテーパリング(段階的縮小)加速が決定される公算はなお大きいとの見方を示した。
平均時給は前年同月比で4.8%増加した。この数字はインフレ調整をしていない。週平均労働時間は34.8時間。前月は34.7時間だった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題: U.S. Payroll Growth Slowed in November While Jobless Rate Fell、U.S. Nov. Nonfarm Payrolls Rose 210k; Unemp. Rate at 4.2%(抜粋)
(統計の詳細を追加して更新します)
米雇用者数、11月は21万人増に減速-失業率は予想以上の低下 - ブルームバーグ
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