同国では、検査で陽性が確認されてから28日以内の死者数を記録している。
一方、この日の新規感染者数は3165人だった。前日の3383人からは減ったものの、1週間前の2493人よりはなお多い。
このところの感染拡大は、インドで最初に特定されたデルタ株によるもので、懸念が広がっている。
なお、新型ウイルスに関する統計は、週末から週明けにかけて数値が低くなる傾向にある。
これは集計担当者が休んでいることや、祝日の月曜と重なって正確な数値がすぐに出てこないためだという。
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マット・ハンコック保健相は、このニュースにイギリス全土が「とても喜ぶ」はずだと話した。
また、「ワクチンは確実に機能している。ワクチンを受けたあなたや周りの人、愛する人々を守っている」と述べた。
「しかし、この間違いなく良いニュースの裏で、我々はまだウイルスに打ち勝っていない。感染は増え続けているので、手洗いとマスクの着用、社会的距離の確保、換気を忘れず、2回のワクチン接種をお願いしたい」
イングランド公衆衛生庁(PHE)のイヴォーン・ドイル教授も、死者ゼロは「勇気付けられる」ニュースだとした上で、感染がなお拡大する中、ワクチン接種が肝要だと呼びかけた。
イギリスでは死者数と入院患者数、新規感染者数がいずれも今年1月にピークを迎え、減少に転じた。その背景には、ワクチン接種が加速したことがある。
現在、成人人口の3分の1以上に当たる2573万4719人が2回のワクチン接種を終了している。1回目を終えた人は3947万7158人と全成人の74.9%に上る。
しかし、ワクチン接種事業の成功がウイルス打倒ではないと、政府に助言している科学者らが懸念を表明している。
政府の専門家委員会「新型呼吸器系ウイルス脅威諮問グループ(Nervtag)」のラヴィ・グプタ教授(ケンブリッジ大学)は、デルタ株が「感染を拡大」し、流行の第3波が到来していると指摘した。
またアダム・フィン教授(ブリストル大学)も、まだワクチンを受けていない人が大勢おり、防御は完全ではないと述べている。
しかし英首相官邸によると、イングランドのロックダウン緩和を延期すべきだというデータは出ていないとボリス・ジョンソン首相は考えているという。
次回のロックダウン緩和については、12日までに最終決定が下される予定。イングランドのロックダウン緩和計画は次回が最終段階で、屋内外で集まれる人数の上限を撤廃することになっている。
スコットランドは、7日に予定されていたロックダウン緩和を延期すると発表。ただし、これまで他地域よりも厳しい措置が取られてきたグラスゴーでは一部制限を5日から緩和する。
ウェールズでは3日に、北アイルランドでは10日に、次回の緩和に向けた検討が行われる。
イギリスでは現在、7日間連続で新規感染者が3000人以上となっている。
新たな感染拡大の原因となっているデルタ株は、イギリスの新規感染の3分の4を占めている様子。
イギリス、1日の新型コロナウイルス死者数ゼロに デルタ株の感染拡大は続く - BBCニュース
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